PDF/X(ピーディーエフエックス)とは

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【P】【ソフト】

PDF/X(ピーディーエフエックス)とは、PDF を元に策定された、印刷用途を目的としたファイル形式のことで、PDF/X は数多くの広告代理店、出版社、製版・印刷会社の間で注目されています。

現在PDF には複数のバージョンがあり,印刷時のデータ交換をスムーズにするため、通常のPDF で使える機能を一部制限しています。

最新バージョンの Adobe Acrobat6.0 で使用されているのは PDF1.5 ですが、現在も幅広く使われているのは PDF1.3 です。
PDF の機能を印刷業務に焦点を絞ることにより、印刷業務上「信頼できるフォーマット」にすることを主眼を置いています、

また、ISO 15930 として標準規格化されています。

【 PDF/X の種類】

■PDF/X-1a
CMYK データを使用した完全交換
色はCMYK か特色を使用していること
・画像は実画像が埋め込まれていること
・フォントはエンベッドされていること
・ファイルのトラッピングが行われているかいないかが明確にされていること
・メディアサイズと仕上がりサイズまたはアートサイズが定義されていること
・断ち落としサイズはオプション
・指定印刷条件を記述するか、ICC 出力プロファイルを特定することにより、出力インデントが指定されていること
・PDF/X-1は OPI を許すが、X-1a は OPI を許さない

■PDF/X-2
印刷データの部分的な交換のためのガイドライン
機能制限を使用できる色、実画像の貼込み、フォントエンベットなどについて制限を緩くするが、送り手側と受け手の同意が必要
(現在ISO基準にはなっていない)

■PDF/X-3
CMYK 以外の色 (CIE-Lab等) も使用可能な完全交換
カラーマネージメント・ワークフローでの完全交換運用を想定
(PDF/X1aとの違いはカラーの取り扱いです)