PS版(Presensitized Printing Plate)とは

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【P】【印刷】【出力】

PS版(Presensitized Printing Plate)とは、あらかじめ支持体(アルミ板)に感光性樹脂が塗られた版材で、従来の亜鉛版(平凹版)に較べて多くの特長を備えています。

・親水性が強くインクを反発する
・加工性が高くコストパフォーマンスが良い
・寸法安定性が高い
・化学的に安定している
・リサイクルしやすい

PS版の PS は「Pre-Sensitized(プレセンシタイズ)」の略で、感光剤を塗布した板の意味です。

感光層(樹脂)には、ジアゾ系化合物が使われ、現像後に残った樹脂が画線部となり、インキが着肉します。ポジタイプは、感光層が露光により溶解し、ネガタイプは、感光層が露光により不溶、硬化し、画像部を形成します。

PS版は、焼き付け時に露光不足だと、網点が太り非画線部にも感光層が残り、汚れとなるので注意が必要です。湿し水を使用せず、あらかじめ表面に、インキをはじく性質をもつシリコンゴムを使用する水なし平版もあります。