色玉(いろだま)とは

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【い】【カラー】【印刷】

色玉いろだまとは、主に商業印刷において刷色(印刷に使用したインキの色)や版数(色数)の確認やインキの濃度管理のための図形のこと。

印刷所による製版(下版)や検版・印刷の品質管理の他、色校正の際にアートディレクター・グラフィックデザイナーがインキの乗り具合などを確認するために使用します。

特に定められた形状や様式はないが、5 – 10mm程度の円形や四角形の色面の内側もしくは近辺に刷色を示す文字(CMYKや特色のナンバー)が配置されている場合が多い。

通常、色校正や本刷りの際に版面の外側やトンボの付近やその外側に印刷されますが、DTP化の進んだ現在ではカンプの段階で簡易色校正も兼ねて色玉が使用される場合もあります。

印刷物として仕上がる際には断裁されてしまうので、納品物などでは目にする機会は少ない。
しかし、商品パッケージの糊しろ・折りしろや切手の耳紙(みみがみ)などで見ることができます。

もともと丸い図形が用いられたことからこの名称が付いたが、現在、DTPCTPによるプリプレス工程のデジタル化により精度の高い、インキの濃度管理やキャリブレーションをおこなえるようになったため、各版単色で100%ベタから10%刻みで網点の濃度を変化させたり、各版を重ねた色(C+M、C+Yなど)の正方形や長方形が連なった形状のものが多くなり、カラーバーやカラーパッチと呼ばれることも多い。